フォトマッチング

スキャンした写真をレンダリングの背景として使用する場合、ARCHICADモデルを写真の環境に取り込むことができます。[ドキュメント]→[レンダリング]→[フォトマッチング]コマンドによって配置されたカメラから作成したレンダリングでは、ARCHICADの建物のパースは背景のパースに適合します。

詳細は、「レンダリング」を参照してください。

この機能を使用する場合、写真上で明らかに分かる 2 つの垂直線分(ドアまたは窓の側面、壁の 2 つの垂直辺、2 つの旗竿など)を選択し、バーチャルモデルまたはバーチャルモデル環境内の正確な位置にリンクする必要があります。そのためには、配置した写真の 4 つの点(2 つの垂直線分の上下)と平面図上の対応する位置を結んだ後、[フォトマッチング]ダイアログボックスで各点のZ座標を入力します。

注記:この機能は主に、既存の背景写真が存在する場合の手直しに役立ちます。

フォトマッチング:内観例

画像ツールを使用して、スキャンした画像をサイズまたは解像度は関係なく平面図に配置します。

詳細は、「図形」を参照してください。

カメラビューを写真に合わせるには、2つの方法があります。既存の線を使用する方法と、平面図と写真の対応する点を結ぶ線を手動で引く方法です。

リンク線を自動的に引く

1.配置した写真を選択します。

2.[ドキュメント]→[レンダリング]→[フォトマッチング]コマンドを選択します。鉛筆カーソルで平面図上の6つの点をクリックし、画像と平面図の間の対応する点を指定するように求めるメッセージが表示されます。自動的にリンク線が引かれます。

[フォトマッチング]ダイアログボックスが表示されるので、4つの点の高さを入力します。

3.[OK]をクリックします。平面図上の新しいパスにカメラが配置されます。

リンク線を手動で引く

1.直線ツールを使用して、写真上の目に見える2本の垂直線の上下と平面図上の対応する位置を結びます(ドアまたは窓の側面、壁の2つの垂直辺、2つの旗竿など)。これにより、平面図上の位置から写真上の点に向かって4本の線が引かれます。この2組の線は平面図上で重なる位置を結んだものです。

2.写真と4本の線を選択します。

3.[フォトマッチング]コマンドを選択します。ダイアログボックスが表示されるので、4つの点の高さを入力します。

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac22_help/090-visualization/AlignViewDlg.png 

4.[OK]をクリックして[フォトマッチング]ダイアログボックスを閉じます。平面図上の新しいパスにカメラが配置されます。

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac22_help/090-visualization/PhotoPlan.png 

注記:精度を上げるためには、画像の水平線が傾斜のないX軸に対してちょうど水平になるように平面図上で画像を回転させて、画像の水平線を入力します(これを行わないと、水平線が自動的に計算されます)。結果の精度は入力した点の精度に大きく左右されますが、注意して準備してもカメラの位置がわずかにずれてしまうことがあります。この場合は、写真を3Dウィンドウの背景として設定し、ARCHICADの3Dナビゲーションツールを使用して、ワイヤフレームモードまたは陰線処理モードでカメラの位置を微調整してください。

フォトマッチング:外観例

建物の写真と、ARCHICADファイルとしてそのプランがあるとします。建物の平面図上に元の写真を配置します。回転せずに画像を配置すると、水平線が水平として自動的に計算されます。もちろん、この水平線の計算を手動で変更し、水平角度を入力できます。これは平面図上で画像を回転させることによって実行します。平面図上で画像を90度以外の角度に回転すると(180 度または 270 度)、水平線が自動計算されます。回転を実施しないと、水平線は水平とみなされます。建物の 2 本の垂直線(全部で 4 つの点)の高さと写真上の位置を確認しておいてください。

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac22_help/090-visualization/AlignViewNL1.png 

平面図の2つの黒のホットスポットと下にある建築物の2つの点の高さは図に表示されます。写真を拡大して、既知の高さの値で4つの点の位置に4つのホットスポットを配置します。

写真を選択し、[ドキュメント]→[レンダリング]→[フォトマッチング]を選択します。

ホットスポットをリンクするには、最初に写真のホットスポットに対応する平面図上の点をクリックします(上の例では、左側の窓の側面に黒のホットスポットがあり、+2.64と-2.21の2つの高さを持ちます)。ここで、写真の2点のホットスポットを1つずつクリックします。この操作を平面図上のもう1つの点と対応する2点のホットスポットで繰り返します。平面図のどの点から開始しても問題はありません。さらに、平面図の点をマークすると、写真の対応する2つの点をどちらからでも選択することができます。

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac22_help/090-visualization/AlignViewNL2.png 

操作を正しく実行すると、上図のような結果になり、[フォトマッチング]ダイアログが表示されます。

ダイアログボックスの適切なフィールドにホットスポットの高さを入力します。上方の点は下方の点と同じ垂直線に沿って配置されます。この例では、高さは2.64メートルと-2.21メートル(左上と左下)および3.08メートルと-3.40メートル(右上と右下)になります。[OK]をクリックすると、新規のカメラが平面図に配置されます。

[レンダリング設定]ダイアログボックス内で、元のスキャンした写真を選択して背景画像にします。生成されるレンダリングの幅と高さの比率は元の写真と同じにしてください。写真のサイズを修正して、レンダリングウィンドウのサイズに合わせることもできます。

注記:写真の切り取りはできません。必要な場合は、元の写真の比率が変わらないように切り取りします。すなわち、写真の一部を白の塗りつぶしで覆います。これはフォトマッチングが元の写真の目標点を配置するために元の画像の比率を必要とするためです。写真の比率が変更された場合は、表示は正確には調整されません。

例えば、1200×900のスキャンした写真を600×450の3Dウィンドウまたはレンダリングウィンドウの画像に収める場合、[レンダリング設定]ダイアログボックス内で背景の写真サイズを50パーセント縮小します([表示]→[3D表示設定]→[3Dスタイル]ダイアログボックスで、この同じ背景を選択できます。[背景]パネルで[レンダリングと同じ]をオンにします)。作成したカメラを選択し、3D表示または3Dレンダリングを生成すると、建物は既存の環境に正確に配置されます。