アンチエイリアス(CineRender)

注記:ARCHICAD 22 レギュラー版のみ

この設定は、CineRenderエンジンの[レンダリングの設定]の詳細ビューで使用できます。

アンチエイリアスは標準レンダリングで使用されます。

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac22_help/132-cinerenderdetailed/AntialiasingInterface.png 

アンチエイリアスは、画像からギザギザのエッジを削除します。このために各ピクセルをサブピクセルに分割します。ピクセルの1つの色だけを計算するのではなく、複数の色値を計算して平均化し、ピクセルの最終的な色を生成します。

アンチエイリアス

[なし]、[ジオメトリ]、[ベスト]から選択します。

以下の左から順に[なし]、[ジオメトリ](わずかにぼやけたテクスチャがアンチエイリアスの結果です)、[ベスト]のアンチエイリアスです。

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac22_help/132-cinerenderdetailed/NoneGeometryBest.png 

[なし]:出力される画像はアンチエイリアスなしで計算されます(既存のレンダリングコントロールの各種設定は無視されます)。オブジェクトと色のエッジで階段のような構造が確認できます。このモードは、品質よりも速さを重視するテストレンダリングに適しています。

[ジオメトリ]:これはデフォルトの設定で、全てのオブジェクトのエッジが滑らかになります(自動的に16×16のサブピクセルが使用されます)。

[ベスト]:これはオブジェクトのスムージングに加え、アダプティブアンチエイリアス(重要な領域で隣接するピクセルの色が大きく異なる場合に、追加のサブピクセルを計算します)にも対応します。これは色のエッジ(シャドウ、透過オブジェクトの背後のオブジェクトなども含む)に影響を与えます。この処理は、このモードで使用可能な複数のパラメータによって制御します。

アンチエイリアスの設定値を高くすると、多くの場合、細かい詳細でのみ顕著な結果が得られます。

最小レベル/最大レベル/AAのしきい値

これらの3つのパラメータは、デフォルトで組み合わされており、非常に便利です。

これらの設定は、CineRenderのアダプティブアンチエイリアス(上記の[ベスト]モードを参照)を制御します。隣接するピクセルの色が大きく異なる場合にサブピクセルが計算されます。重要でない領域(色が均一で大きい領域)では、どのような場合でもサブピクセルは計算されません。

アダプティブアンチエイリアスは、透過オブジェクトの背後にあるオブジェクトまたは反射オブジェクトの色のエッジまたはオブジェクトのエッジのスムージングに対してのみ機能します。

[最小レベル]は、常にレンダリングするサブピクセルの最小数を定義します。デフォルト値は1.1 で、多くの場合これで十分です。ただし、非常に詳細な領域でアーチファクトが発生する場合(シャドウ要素が吸収されるなど)、これよりも高い値を使用する必要があります。

[最大レベル]は、重要な領域(主にコントラストが高い領域、透過オブジェクトの背後の色のエッジまたはオブジェクトのエッジ)に適用されるサブピクセルの分散です。例えば、ガラスのレンダリング時に、この値を高くすると、細かい詳細のレンダリングを確実に行うことができます。

[AAのしきい値]は、所定のピクセルに対して[最大レベル]を適用する場合の色の偏差の度合いを定義します。この値が小さいと、スムージングを開始するための偏差が小さくなり、値が大きいと偏差が大きくなります。

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しきい値(色値)が10%の標準的なシーンでは、全てのピクセルの約40%が影響を受けますが、しきい値が5%の場合、全てのピクセルの90%が影響を受けます。0%に設定すると、不要な領域を含む、レンダリング画像の全てのピクセルに対してアンチエイリアスが実行されます。

これらの3つのパラメータは、レンダリング速度に大きな影響を与えます。設定値が高すぎると、レンダリング品質には大きな差がなくても、レンダリング時間がすぐに10倍にまで増加してしまう可能性があります。デフォルト値を使用すると、多くの場合、中程度のレンダリング時間で高品質の結果が得られます。

フィルタ

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac22_help/132-cinerenderdetailed/FilterSelection.png 

一般的に、フィルタはエッジをどれくらいシャープにレンダリングするかを制御します。

フィルタは、[ジオメトリ](オブジェクトエッジのスムージング)と[ベスト](色のエッジのスムージング)の両方のアンチエイリアスモードで機能します。多くの場合、フィルタを選択しても、レンダリング速度にはほとんど影響しません。

アンチエイリアスフィルタの動作を簡単に説明します。アンチエイリアスの設定に応じて、ピクセル単位で多数のサブピクセルが計算されます。ピクセルの色はそのピクセルに対してプールされます(ピクセルは単色の可能性があります)。

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac22_help/132-cinerenderdetailed/FilterPixels.png 

上の画像は9個のエッジピクセルであり、画像を斜めに横切っています。中心のピクセルを見てください。このピクセルの計算には、16個のサブピクセルが使用されました。15個がライトグレーで、1個が赤色です。これらのピクセルは曲線を形成しています(この例ではMitchell)。この曲線がピクセルの中心部で平坦になるところを想像してみてください。この曲線は、各サブピクセルが与える影響の度合いを定義します。フィルタサイズ(フィルタの幅の設定)とフィルタの高さ(サブピクセルを考慮する範囲)を最大4ピクセルまで拡張できるため、曲線を大きく広げることができます。逆に、これは隣接するピクセルの大部分が同じサブピクセルを表示するため、よく似た色になることを意味します。エッジのシャープさや鮮明さをなくすことができます。

フィルタポップアップの各選択肢は、さまざまな曲線を表しており、各サブピクセルが与える影響の度合いを定義しています。

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac22_help/132-cinerenderdetailed/FilterCurves.png 

[フィルタ幅]/[フィルタ高さ]:ピクセルの色値の計算時に考慮するサブピクセルの数を定義します(ピクセルの中心から外側への計算)。

[カスタムサイズ]オプションが有効であれば、[フィルタ幅]と[フィルタ高さ]の理想的な値が使用され、表示されます。これらはピクセルに関連する値です。両方のパラメータの値が0.5の場合、サブピクセルの左右0.5、上下0.5、およびピクセルの中心点が考慮されます。つまり、ピクセル表面上の全てのサブピクセルになります。値が高くなると、周囲のピクセルにも適用されるため、レンダリングでの色のエッジのシャープさは弱くなります。

[マイナス成分をクリップ]:フィルタ関数の負の領域を切り取ることができます。

上の画像では、複数の曲線(Mitchell、Cubic、特にSinc)がゼロを下回っています。これは、対応するエッジで、シーンに存在していない対照的な色値がレンダリングされることを意味します。これにより、エッジはシャープになりますが、 問題が発生する場合があります。[マイナス成分をクリップ]オプションが有効な場合、負の領域は切り取られます。

下の画像では、輝く材質が割り当てられた立方体を、Sincアンチエイリアスフィルタとともにレンダリングしました。[マイナス成分をクリップ]オプションは、左側が無効で右側は有効です。

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MIPスケール

表面のMIP強度をグローバルに調整します。例えば、MIPスケールが200%の場合、各表面のMIP強度は2倍になります。

材質設定の「サンプリング方法」を参照してください。

カメラに直面している非常に詳細なテクスチャを使用する場合、この値を高くする必要があります。これにより、アンチエイリアスによる実線の表示の品質が向上します(途中で途切れることがなくなります)。

カメラの画角に対して垂直に配置された詳細なテクスチャがある場合、この値を高くする必要があります。アンチエイリアスで実線が点線として表示される現象が抑制されます。

鮮明でシャープなスチール写真の場合、必要に応じて表面のサンプリング設定を変更してください。デフォルトのサンプリング設定であるMIPは、水平線に向かって伸びるオブジェクト(床など)の材質に適していますが、ボトルのラベルなどのオブジェクトでは、サンプリングを平方、エイリアス1、エイリアス2、またはエイリアス3に変更すると、さらにシャープな画像を取得できます。

細分割

シーンの水平線に配置された数千個のポリゴンで構成される家があるとします。水平線はカメラから非常に離れているため、レンダリング時のサイズはわずか約1ピクセルです。細分割は、このような領域(および高度な内部鏡面反射が使用された領域)を効果的にレンダリングするための機能です。