被写界深度(CineRender効果)

注記:ARCHICAD 22 レギュラー版のみ

この効果は、CineRenderエンジンの[レンダリングの設定]の詳細ビューで使用できます。

注記:[被写界深度]パラメータは標準レンダリングにのみ適用されます。これはポストエフェクトに分類されます。物理レンダリングを使用する場合は、独自の被写界深度設定が適用されます(「被写界深度」を参照)。

被写界深度は、カメラからの距離(近い距離または遠い距離)により焦点が合わなくなり、ぼやけて表示されるレンダリング画像の領域です。

遠方にある大きな領域を表示する場合、被写界深度は大きくなり、比較的小さい領域に焦点を合わせて表示する場合は、被写界深度は小さくなります。

下の画像では、右側から左側に進むにつれて被写界深度の値が小さくなっています。

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac22_help/132-cinerenderdetailed/DepthFieldSample.png 

被写界深度(DOF)の値を使用すると、画像のどの部分に焦点を合わせて、どの部分の焦点を外すかを定義できます。後側の領域または手前の領域をぼやけさせることができます。また、シーンの中央の領域に焦点を合わせることもできます。この場合、前景と背景の両方がぼやけます。これらのオプションを無効にした場合、カメラは以前のように全てのオブジェクトに焦点を合わせます。

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac22_help/132-cinerenderdetailed/DOFBlur.png 

一般

追加するぼかしの種類と強度を定義します。

[ぼけの強度]:ぼかしの一般的な強度を定義します。この強度は、[距離ぼかし]や[放射ぼかし]などの他のパラメータにより変更されます。[ぼかし強度]を0%に設定すると、その他のぼかしパラメータで高い値を設定している場合でも、ぼかし効果は完全になくなります。

[距離でぼかしを使用]:[距離でぼかし]の値により、ぼかしの強度を強化できます。例えば、[ぼかし強度]を80%に設定し、[距離ぼかし]を50%に設定すると、完全なぼかしの強度は40%になります。

[放射状ぼかしを使用]:放射状ぼかしは画像の中央から外側に向かって強くなります。

[自動焦点を使用]:このオプションを有効にすると、実際のカメラの自動焦点機能をシミュレーションできます。ビューの中央にあるオブジェクトが焦点になります。つまり、中央にあるオブジェクトは完全に鮮明な状態で表示されます。

[オートフォーカス]:オブジェクトを正確に中央に配置しなくても焦点を合わせることができるように、自動焦点の許容値を入力できます。最大値は100%で、この場合、オブジェクトをビューの任意の場所に配置できます。低い値を設定した場合は、自動焦点が機能するように、オブジェクトをビューの中央に近づける必要があります。

[手前のぼけ]/[後側のぼけ]:グラデーションでは、黒はフルシャープネスを表し、白はフルぼかしを表します([距離でぼかし]値)。グレーは中間のぼかし強度です(グレーが明るくなると、ぼかしが強くなります)。

レンズ詳細

[レンズ詳細]ページの設定を使用すると、部分的に明るく照らされているオブジェクトの焦点をすばやく外すような、よく使用される動画効果をシミュレーションできます。明るい領域にはアーチファクトが表示されます。[レンズ詳細]を使用して、このようなアーチファクトを調整します。

[レンズシャープネス]:レンズアーチファクトのシャープネス。

[レンズ強度]:レンズアーチファクトの明るさ。

[レンズ形状]:レンズの形状を円、三角形、菱形、五角形、六角形、七角形、八角形、九角形から選択します。

[レンズ角度]:レンズアーチファクトの方向を制御します。

色合い

このパラメータを使用すると、シーンの奥行きを考慮した色合いを追加できます。例えば、青の色合いをレンダリングに追加して、水平線に向かって色合いを強くしたり(大気の影響を考慮)、日没の水平線の橙の色合いをシミュレーションしたり、あるいは、月明かりのシーンの暗く冷たくて深い青色を再現したりできます。また、屋内撮影に使用される昼光用フィルムの橙の色合いをシミュレーションすることや、屋外の撮影に使用する場合は屋内用フィルムの青の色合いをシミュレーションすることもできます。

色味を付ける

手前の色

後側の色

範囲を指定/カメラに従う

以下の3つの状態があります。カメラの焦点は常に考慮されます。

[範囲を指定]が無効。現実世界に近い色合いを作成します。

[範囲を指定]/[カメラに従う]が有効。この機能は前述の[距離ぼかし]と同じです。カメラを使用して色合いの範囲を定義できます。

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac22_help/132-cinerenderdetailed/UseRanges1.png 

[範囲を指定]/[カメラに従う]が無効。

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac22_help/132-cinerenderdetailed/UseRanges2.png 

手前の開始/手前の終了/後側の開始/後側の終了

色合いの範囲は、カメラの焦点を基準として、[手前の開始]、[手前の終了]、[後側の開始]、[後側の終了](カメラパラメータではありません)の各値で定義します。これにより、色合いを[被写界深度]の設定と切り離して定義できます。

被写界深度の制限事項

ぼかしたオブジェクトを反射内や透過オブジェクトの背後に表示すると、問題が発生する場合があります。

被写界深度の後にグローを計算すると、計算に誤りが生じることがあります。

被写界深度の前にグローを計算すると、被写界深度がグローを上書きします。

鏡面ポストエフェクトは、被写界深度と一緒に使用すると機能しません。

画像の出力設定でアルファチャンネルを有効にしている場合、被写界深度を有効にしないでください。被写界深度を有効にすると、アルファチャンネルが正しくレンダリングされません。