ライブラリのARCHICAD 21への移行

新しいバージョンの ARCHICAD では、旧バージョンの ARCHICAD ライブラリを完全に使用できます。ただし、古いライブラリをそのまま使用する場合、 ARCHICAD 21 で適用されたライブラリの改善や修正内容を十分に利用することができません。

プロジェクトを ARCHICAD 21 に移行するときに、使いやすい自動の[ARCHICAD ライブラリを移行]機能を使用して旧バージョンのライブラリも ARCHICAD 21 ライブラリに移行することをお勧めします。

重要:旧バージョンのプロジェクトを移行するときに最新のライブラリを使用する場合は、[ARCHICADライブラリを移行]機能を使用します。ライブラリマネージャーを使用してライブラリの追加/削除を行うと、膨大な数のライブラリ部品が欠落することになりかねません。

注記:後述の自動移行プロセスは、 ARCHICAD ライブラリ 10 以降を使用するプロジェクトでのみ使用可能です。

旧バージョンのプロジェクトを開いたときにARCHICADライブラリを移行

ARCHICAD 21 Soloで、 ARCHICAD ライブラリ(バージョン10以降)を含む旧バージョンのプロジェクトを開くと、[ARCHICAD ライブラリを移行]機能を使用するかどうかを確認するプロンプトが表示されます。

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac21_solo/migrationguide/MigrateLibraryWarning.png 

[ARCHICAD ライブラリを移行]をクリックします。このプロセスでは下記の手順が実行されます。

新しいARCHICADライブラリをロード

ARCHICAD Migration Libraries フォルダをロード(「移行ライブラリ(ARCHICAD Migration Libraries)とは」を参照)

古いライブラリ(バージョン13~20)の配置済みオブジェクトをARCHICAD Library 21に自動的に置き換え

旧バージョンの番号のARCHICADライブラリを削除

ARCHICAD ライブラリの移行プロセスには数分かかる場合があります。移行プロセス完了後でも、プロジェクトに ARCHICAD 13 以前のライブラリのオブジェクトが含まれる場合は、ライブラリ部品が欠落している可能性があります。この場合は、ライブラリマネージャーを使用して以前のARCHICAD Migration Librariesをロードします(「移行ライブラリ(ARCHICAD Migration Libraries)とは」を参照)。

代わりに[ライブラリ移行をスキップ]を選択すると、プロジェクトと共に保存された以前のライブラリがロードされます。ライブラリから全ての配置済みオブジェクトを使用できますが、最新のバージョンのライブラリの改善や修正内容を使用することはできません。

実行中のプロジェクトでのARCHICADライブラリの移行

旧バージョンのプロジェクトを移行するときだけでなく、いつでもARCHICADライブラリの移行プロセスを使用することができます。次に例を示します:

旧バージョンのプロジェクトを開いたときにARCHICADライブラリの移行プロセスを使用せず後から移行を行いたい場合

プロジェクトが進むにつれて欠落したライブラリ部品について新たな問題が発生した場合(チームワークやホットリンクモジュール使用の結果新しいライブラリ部品が追加された、など)

ライブラリマネージャーで[ARCHICADライブラリを移行]ボタンを使用します。

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac21_solo/migrationguide/MigrateLibraries.png 

注記:ライブラリマネージャーにボタンが表示されない場合は、 ARCHICAD でその必要がないと判断されています。必要なライブラリ(最新の ARCHICAD ライブラリと移行ライブラリ(ARCHICAD Migration Libraries)) は全てロードされており、プロジェクトでは欠落しているライブラリ部品はありません。

移行ライブラリ(ARCHICAD Migration Libraries)とは

ARCHICAD ライブラリの新しいバージョンは、前のバージョンから更新された多数のオブジェクトを収めます。更新されたオブジェクトの大部分は、配置済みの旧バージョンの同一オブジェクトと互換性を持ち、古いバージョンを自動的に置き換えます。

ただし、古い ARCHICAD ライブラリのオブジェクトの中には、新しい ARCHICAD 21 Soloライブラリに対応しないものがあります(通常は、既に使用されていない「廃止された」オブジェクトです)。プロジェクト内にそのようなオブジェクトが配置されている場合、ARCHICAD 21 Soloに移行後もそれを使用できるようにする必要があります。

ARCHICAD 移行ライブラリの目的は、最新バージョンの ARCHICAD ライブラリに対応するものがない、旧バージョンの ARCHICAD ライブラリのオブジェクトのみを保持することです。移行ライブラリのサイズは、完全バージョンのARCHICADライブラリよりも格段に小さくなります。

移行ライブラリ (ARCHICAD Migration Libraries) を使用するタイミング

移行ライブラリは、次の2つのワークフローで自動的にロードされます。

[ARCHICAD ライブラリを移行]:この機能は、 ARCHICAD 21 Soloで旧バージョンのプロジェクトを開いたときに使用されます。移行ライブラリは自動的にロードされます。

旧バージョンのプロジェクトを開いたときにARCHICADライブラリを移行」を参照してください。

[整理]:複数のARCHICADライブラリからオブジェクトを配置しており、ライブラリを全てロードした場合に、ライブラリを整理するかどうか確認するプロンプトが表示されます。整理プロセスの一部として、移行ライブラリは自動的にロードされます。

複数のARCHICADライブラリを整理」を参照してください。

必要な移行ライブラリをロードするこれらのワークフローを行わない場合、旧バージョンのプロジェクトの配置済みオブジェクトの一部が、ARCHICAD 21 Solo の対応するオブジェクトと互換性を持たない場合があります。この場合、以下の点に注意する必要があります。

古いライブラリを削除した場合、ARCHICAD 21 Solo で互換性のない古いオブジェクトが「欠落したオブジェクト」になります。この場合、この欠落したオブジェクトをARCHICAD 21 Solo ライブラリの新しいオブジェクトに置き換え、必要に応じてそのパラメータをリセットする必要があります。

古いライブラリを新しいライブラリと一緒に保持することは推奨されません。これは重複したオブジェクトまたは余分なオブジェクトが大量にロードされ、ライブラリのロード時間が増加しエラーにつながる恐れがあるためです。

注記:

ライブラリ部品の欠落が解消されない場合、バージョン 13 より前の ARCHICAD ライブラリのライブラリ部品が使用されている可能性があります。その場合は、ライブラリマネージャーを使用して、プロジェクトにOld ARCHICAD Migration Librariesフォルダを手動で追加する必要があります。

ARCHICAD ライブラリがBIM Serverライブラリであり(チームワークプロジェクトの場合など)、これを整理する場合は、移行ライブラリを自動的に検出することはできません。この場合、ハードドライブから BIMcloud/BIM Server に移行ライブラリ (ARCHICAD Migration Libraries) をアップロードする必要があります。

移行ライブラリの保存先

移行ライブラリは、ご使用のコンピュータに ARCHICAD の一部としてインストールされます。 2 つのフォルダに別れています。

ARCHICAD Migration Libraries(ARCHICADライブラリバージョン13以降)

Old ARCHICAD Migration Libraries(通常、ARCHICADライブラリバージョン10~12で使用可能)

また、GRAPHISOFTのWebサイトから移行ライブラリをダウンロードすることもできます。

注記:使用可能な移行ファイルは、お使いの言語バージョンに応じて異なります。

ARCHICAD 12以前のライブラリとオブジェクトの移行

注記: ARCHICAD 12 以前のプロジェクトを移行する場合、以下のライブラリ関連の変更に注意してください。

現在のライブラリ – リンクされたライブラリ

旧バージョンのプロジェクトの有効なライブラリは、リンクされたライブラリとしてARCHICAD 21にロードされます(ライブラリマネージャーの[リンクされたライブラリ]のフォルダに一覧表示されます)。

他のオブジェクト – 埋め込みオブジェクト

旧バージョンの ARCHICAD プロジェクトの[他のオブジェクト]項目は、 ARCHICAD 21 の「埋め込みオブジェクト」フォルダに表示されます。

ホットリンクモジュールの他のオブジェクト

ARCHICAD 12 のホットリンクモジュールを配置すると、ソースファイルの「他のオブジェクト」フォルダから配置した全てのオブジェクトは、 ARCHICAD 21 では欠落したオブジェクトになります。これを解決するには、ライブラリマネージャを使用して、このオブジェクトを ARCHICAD 21のホストプロジェクトに埋め込むか、またはこのオブジェクトを BIMcloud/BIM Server  のライブラリに配置し、このライブラリをプロジェクトに追加します。

欠落しているライブラリ – 使用不可能なライブラリ

旧バージョンのライブラリマネージャでライブラリの「欠落」があった場合、これはARCHICAD 21のライブラリマネージャで「使用不可能」として一覧表示されます。このライブラリを特定し、ライブラリマネージャーの[追加]コマンドを使用して、リンクされたライブラリとして追加します。

欠落したオブジェクト

旧バージョンのプロジェクトで欠落したオブジェクトは、 ARCHICAD 21 でも、ライブラリマネージャおよびライブラリロードレポートで「欠落」として一覧表示されます。この問題を解決するには、ライブラリマネージャーを使用して、この欠落したオブジェクトのソースファイルを特定し、プロジェクトに追加します。

サポートされていないオブジェクト

これらのファイルは、サポートされていない画像形式を参照しています。

詳細については、「QuickTime形式の画像」で「埋め込みライブラリの画像ファイル」を参照してください。

廃止されたオブジェクト

オブジェクトが「廃止される」のは、次の2つのケースがあります。

ARCHICAD の新バージョンから、オブジェクトが完全に廃止される(最新ではなくなったコンピュータやTVオブジェクトなど)

ARCHICAD の新バージョンに対応するオブジェクトがあるけれども、パラメータや機能の変更により(サッシが変更された窓など)以前のオブジェクトを自動的に置き換えられない

上記のライブラリの移行や整理機能を使用すると、移行ライブラリは廃止されたオブジェクトのうち必要なものと一緒に自動的にロードされ、オブジェクトの欠落は発生しません。

注記:移行ライブラリの廃止されたオブジェクトのうち、プロジェクトに既に配置されているオブジェクトのみアクセスすることができます。

廃止されたオブジェクトを最新のライブラリ部品に置き換え

廃止されたオブジェクト(ドア/窓の窓など)を使用しており、対応する最新のライブラリ部品に手動で置き換える場合は、新しい窓は以前のものと正確に一致するわけではないことに注意してください(正確に一致する場合は自動的に置き換わります)。一部の動作が異なります。

したがって、以前の窓を新しい窓に置き換えるときは、必要に応じて新しい窓のパラメータをリセットしてください。

この作業を効率化するには、[パラメータの転送]を使用します。この方法では、以前の窓のパラメータを取得して新しい窓に適用してから配置を実行します。これは精密なレプリカを作成するわけではありませんが、複製可能なものは全て複製され、手作業を行う手間を省くことができます。

1.パラメータ取得ショートカットキー(Alt+ クリック)を使用して、配置されたオブジェクトのパラメータを取得します。

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac21_solo/migrationguide/PickUpTripleSash.png 

2.プロジェクト内の以前の窓を選択します。

3.窓の設定ダイアログボックスを開きます。

4.窓の設定で、新しいライブラリフォルダに移動して使用する新しい窓を探します。

5.新しく交換する窓にカーソルを移動して、 Ctrl+Alt(Mac:Cmd+Opt)キーを押します。カーソルが注射器の形状に変化します。

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac21_solo/migrationguide/InjectDoubleSash.png 

6.パラメータを適用する新しい窓オブジェクトをクリックします。以前の窓の転送可能なパラメータは全て、新しく有効になった窓に転送されます。

7.[OK] をクリックして窓の設定を閉じ、以前の窓を変更されたパラメータを使用する新しい窓に置き換えます。

新しい窓へのこの修正は、ダイアログボックスを閉じて窓を配置するまで有効です。新しい窓のデフォルト設定は変更されません。