ビルディングマテリアル:属性の移行に関する問題

(ARCHICAD 16以前からの移行)

ビルディングマテリアル:新しい「スーパー属性」

ARCHICAD 17 以降は、全ての組み立て要素が、切断塗りつぶしの代わりにビルディングマテリアルを使用するようになります。

ビルディングマテリアル属性を編集すると、モデル全体が変更されます。

ビルディングマテリアルの自動生成と割り当て

ARCHICAD 17 以前のバージョンのファイルを ARCHICAD 21 Soloで開くと、必要なビルディングマテリアルがプログラムにより自動的に作成され、全てのモデルビューにおいてモデルの元のグラフィカル表示を維持したまま全ての要素に割り当てられます。

移行アルゴリズムは、プロジェクトの全てのモデル要素、デフォルト、お気に入り、未使用の複合構造/断面形状などを、それらの優先度、切断塗りつぶし、塗りつぶし向き、表面、ペン設定とともに検索します。

設定がまったく同じ場合は、新しいビルディングマテリアルが生成されます(新しく作成される属性の数を最小限に抑えるために、切断塗りつぶしペンおよび表面のバリエーションは、要素レベルの指定変更として取り扱われます)。

新規ビルディングマテリアルの名前は、元の切断塗りつぶしの名前を基に生成され、9桁の識別子が拡張子として追加されます。

この自動生成は、旧バージョンのファイルを ARCHICAD 21 Soloで開くときに、モデル分析プロセスを経由して作成できる最適な生成です。このプロセスはモデル内の全ての要素を確認し、必要な全てのビルディングマテリアルを作成するため、結果としてプロジェクト内で使用される設定を正確に表現できます。ただし、ビルディングマテリアルは ARCHICAD に新しいロジックを導入したため、ユーザーは生成された属性セットを見直して最終調整を行う必要があります。

移行したプロジェクトでの属性の取り扱い」を参照してください。

新規複合構造および断面形状の生成

ARCHICAD 21 Soloでは、以前複合構造および断面形状要素に使用できていた要素レベルの設定の一部([切断線]、[切断線ペン]、[区切り線]、[分離線ペン]、[仕上げ優先度を有効化])を要素レベルで使用できなくなりました。断面形状および複合構造要素の場合は、これらの設定を構造内で定義します。

したがって、複合構造/断面形状要素が旧バージョンのファイルで要素レベルの設定を使用していた(「構造設定を適用」オプションのチェックが外れていた)場合は、 ARCHICAD 21 Soloで新規複合構造または断面形状が生成されます。

移行したプロジェクトでの属性の取り扱い

必要なものを残して不要なものを削除するために、手動で属性セットを整理することをお勧めします。

移行前

1.バックアップの作成

プロジェクトのバックアップコピーを作成します。後で属性を誤って削除した場合は、属性マネージャーを使用してバックアップコピーから再度追加できます。

2.不要な属性の削除

属性マネージャーのタブページを使用して、各属性タイプのリストを表示し、不要な属性を削除します。各属性タイプ(各タブページ)を1つずつ確認します。

属性タイプごとに、不要な各属性を 1 つずつ削除します(属性マネージャーで削除する属性を選択し、[削除]をクリックします)。

特定の属性の要否が不明な場合は、その名前を変更(例えば、tag_deleteを名前に追加する)してから、プロジェクトを見直して実際に使用されているかどうかを確認できます。

[未使用の削除]コマンドは、削除する属性をプロジェクトで使用しないことが確実な場合以外、使用しないでください。

いずれかの要素のデフォルトまたはお気に入りで特定の属性を使用していても、それがプロジェクト内に配置されていない場合、[削除]コマンドはその属性を「未使用」と見なして削除します。

[削除]コマンドは、ライブラリ部品のGDLスクリプトで使用されている属性も削除します。

複数のプロジェクトを移行する場合:

複数の類似のプロジェクトをARCHICAD 21 Soloに移行する場合は、[ファイルによって属性を置換]機能が移行プロセスのスピードアップに役立ちます。これは、 1つ1つの属性の設定ダイアログで[削除と置換]コマンドを繰り返し実行する代わりに、属性の削除と置換機能を自動化するものです。この手順では、所定の形式のテキストファイルの生成と、そのファイルを呼び出すコマンドの実行が必要です。

この手順の説明は、ヘルプセンターにある属性の移行についての記事を参照してください。

3.要素のデフォルトおよびお気に入りの見直し

プロジェクトをARCHICAD 21 Soloに移行する場合、デフォルトおよびお気に入りの要素設定により、移行時に新しい属性が生成される可能性があります。移行前に、プロジェクトで実際に使用されている要素を基に、デフォルト/お気に入りが必要であり最新の状態であることを確認します(ARCHICAD 21 Soloは、配置されている要素が実際には使用されていない場合でも、デフォルトまたはお気に入りに対応する新しい属性を生成します)。

移行後

1.不要な属性の削除(2度目)

ビルディングマテリアル設定のビルディングマテリアルを見直して、削除できるものや別のものと置換できるものを特定します。

生成されたセットの一部ではないビルディングマテリアルが必要な場合は、属性マネージャで別のARCHICAD 21 Soloプロジェクトから簡単に追加することや、ビルディングマテリアル設定内で直接作成することができます([新規作成]をクリックします)。

重複する切断塗りつぶしの廃止:旧バージョンのプロジェクトの多くには、まったく同じ切断塗りつぶしパターンを使用する複数の切断塗りつぶしが含まれています。以前は、他のプロパティ(例えば、物理プロパティなど)で区別するためにこれらの重複する塗りつぶしが必要でした。ARCHICAD 21 Soloでは、1 つの切断塗りつぶしパターンを多くのビルディングマテリアルと関連付けることができます。切断塗りつぶしのリストを確認し、不要な重複を削除してください。

生成される属性の数を抑えるためのワークフローのヒント」を参照してください。

2.ビルディングマテリアルの見直しおよび名前の修正

ビルディングマテリアル名を見直し、必要に応じて修正します(ビルディングマテリアルは、切断塗りつぶしから名前を継承します)。

3.交差の優先度の見直し

生成されたビルディングマテリアルには、交差の優先度が0のものも含まれている可能性があります(柱やスラブなどの、旧バージョンで交差の優先度がなかったインポート要素や、デフォルトの交差の優先度 0 でインポートされた断面形状など)。これらを見直し、必要に応じて交差の優先度を割り当てます。

生成される属性の数を抑えるためのワークフローのヒント

属性設定内の新しい「削除して置換」機能([削除]をクリックした後で使用可能)を使用します。モデル全体で置換する置換後の属性を定義します(ビルディングマテリアル、線種、塗りつぶしの種類、複合構造、断面形状、材質、ゾーンカテゴリで使用できます)。

[検索と選択]を使用し、特定の属性を持つモデル要素をプロジェクト内で検索します(全ての3D 要素が表示されて検出できるよう、 3D ウィンドウを使用し、全てのレイヤーをオンにしてロックを解除し、[3D要素フィルタ]設定を調整することをお勧めします)。

連動一覧表を使用してプロジェクト内の要素を検索およびリスト表示し、連動一覧表環境で直接簡単に要素を修正します。