詳細設定を使用する場合の一般的な考慮事項

注記:ARCHICAD 21 Soloバージョンでは使用できません。

CineRenderの詳細設定の一部のパラメータに関する一般的な考慮事項を説明します。

物理レンダリングと標準レンダリング

[全般オプション]によるレンダリング時間の最適化

グローバルイルミネーションを検討する

プログレッシブレンダリングモード

物理レンダリングと標準レンダリング

デフォルトでは、CineRenderは「標準」と呼ばれるレンダリングモードを使用します。多くのユーザーがこのモードで必要な作業を行うことができます。

この他に物理レンダリングモードも使用できます。このモードは、物理カメラの機能をシミュレーションし、それに関連するパラメータ(カメラシャッタースピードなど)が用意されています。

物理レンダリングを有効にするには、 CineRender 設定の[詳細設定]ビューにある[物理的レンダーを使用]ボックスをチェックします。

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac21_solo/appendix-settings/UsePhysical.png 

(デフォルトでは、このボックスはオフで、標準レンダリングが使用されます。)

レンダリングモード(標準または物理)を選択する場合の考慮事項を以下に示します。

ぼやけた反射のない標準サイズの建物の場合は、標準レンダリングモードを使用します。

複雑なパラメータを持つさまざまな材質が使用されていたり、多数のぼやけた反射などがある大規模で詳細なモデルの場合、これらの操作のレンダリング時間を短縮できる物理レンダリングモードを使用します。

ビットマップオブジェクトをレンダリングする場合は、物理レンダリングを使用します。

物理レンダリングの特性

設定が最適化されていないと、不鮮明な画像が作成されることがあります。

以下の写真効果を正確に描写します。

対応するぼかし効果を使用した被写界深度のレンダリング

口径食(画像エッジ周辺が暗くなること)

色収差(エッジの色の継ぎ目)

複数のぼかし効果(ぼやけた反射/ぼやけた透過)を組み合わせてレンダリングする場合、物理レンダリングは標準レンダリングよりも高速です。

設定が簡単です。物理レンダリングでは、光源と表面の設定で最小/最大サンプル数および精度値を使用しません。

アンチエイリアスを使用しません。

各種レイトレースエンジン(Physical(レガシー)、Embree(Turboboost)、Embree)を選択できます。

固定/アダプティブおよびプログレッシブモードなど、さまざまなレンダリングアルゴリズムを選択できます。プログレッシブモードを使用すると、レンダリングボタンを押してすぐに(GIを使用している場合はGIの後)に不鮮明ですが、リアルな画像が得られます。レンダリング画像はレンダリング時間の経過とともに徐々に鮮明になります(「プログレッシブレンダリングモード」を参照)。

被写界深度はカメラの設定と同様に機能します(F値)(一方、標準レンダリングでは、被写界深度はポストエフェクトです)。このため、物理レンダリングは以下の場合に適しています。

アルファ効果を含むテクスチャを使用して、被写界深度によりこれらを結合する場合

モデルに多数の透過材質が含まれる場合(標準レンダリングでポストエフェクトとしてレンダリングすると、不自然に見える場合があります)

物理レンダリングの短所

物理的効果をリアルにシミュレーションするには、多くの演算処理と時間が必要です。ただし、複数の設定が用意されており、多くの場合は処理と時間を最適化できます。

物理レンダリングは鏡面光や円柱レンズと一緒に使用できません。芝生のレンダリングが極端に遅くなります。

[全般オプション]によるレンダリング時間の最適化

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac21_solo/appendix-settings/GeneralOptions.png 

このリストのオプションは全体的なレンダリングに影響を与えます。ここでチェックしていないオプションは、他の場所で設定した場合でも、設定レンダリングモデル全体に対して無効になります。レンダリング時間を最小限に短縮するには、オフにできるオプションを検討する必要があります。例えば、1回のクリックで全てのぼかしをオフにすることができます。

グローバルイルミネーションを検討する

グローバルイルミネーション (GI) は、モデルにリアルな照明効果を付加できる高度な方法です。アルゴリズムは直接光源エフェクトだけでなく間接光源エフェクト(つまり、表面から反射する光線によって生じる反射間)もシミュレーションします。

CineRender でグローバルイルミネーションを使用すると、非常に高い品質のレンダリングを実現できます。ただし、レンダリング時間が大幅に増加します。2 つの方式(プライマリの方式/セカンダリの方式)を組み合わせて使用できます。

プライマリの方式およびセカンダリの方式(CineRenderグローバルイルミネーション)」を参照してください。

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac21_solo/appendix-settings/GlobalIllumination.png 

多くの GI 関連パラメータの中でも拡散反射回数の値を使用すると、レンダリングの品質に大きな差が生まれます。この値は、シーンで光が反射する回数を定義します。つまり、「光線」が表面に反射する頻度を定義します。

拡散反射回数の最小値は1で、この場合、平坦な発光要素による直接照明のみです。Physical SkyやHDRI Skyが十分な光源を提供するため、多くの屋外シーンではこの最小値で十分です。

間接照明を使用する場合は、拡散反射回数の値を2に設定する必要があります。屋内シーンでは、2以上の値が必要です。

プログレッシブレンダリングモード

物理レンダリングを使用する場合、3つのサンプル設定にプログレッシブオプションが含まれます。レンダリングプロセスを開始すると、基本的なフィードバックが即座に表示され、時間の経過とともに画像が徐々に微調整されます。

//helpcenter.graphisoft.co.jp/wp-content/uploads/ac21_solo/appendix-settings/ProgressiveMode.png 

このオプションでは、以下の3つの方法でレンダリングプロセスに制限を設定することができます。

[無限]:レンダリングは、[停止]を押すまで無制限に続行されます。

[時間制限]:レンダリングプロセスは、指定した時間間隔の経過後に停止します。

[パス回数]:レンダリングプロセスは、指定したパス回数の経過後に停止します。

プログレッシブレンダリングでは、レンダリング画像は複数のプログレッシブパスを通過し、画像が徐々に鮮明になります。[無限]オプションを使用すると、画像の鮮明度が十分なレベルに達するまでレンダリングを続行してから、クリックでレンダリングを停止できます。

実際には、膨大な時間をかけなくても良好な結果が得られます。所定の回数のレンダリングパスを終了すると、画像が非常に鮮明にレンダリングされるため、それ以上変化が見られることはほぼありません。