モデルビュー定義

Industry Foundation Classes(IFC)は、openBIMのためのオープンな中立的データ形式です。ArchiCADは、最新のIFCリリース:IFC2x Edition 3(IFC 2x Platformの3番目のリリース、略してIFC2x3)、すなわち、2007年7月に発行されたTechnical Corrigendum 1と呼ばれるその最新バージョンのインポート、エクスポートおよびデータ構造をサポートしています。
IFCビューの定義、つまりモデルビュー定義(Model View Definition:MVD)は、IFCスキームの合法的なサブセットを定義したもので、このサブセット内で使用される全てのIFCコンセプト(クラス、属性、関係性、プロパティセット、品質定義など)に対して実装ガイダンスや契約を提供します。そのため、これは交換条件を満たすためのIFCインターフェイスの実装のソフトウェア要件仕様を表します。
モデルビュー定義は、buildingSMART International内で、またはその他の組織および利益団体によって定義されたものです。
ArchiCAD IFCエクスポートおよびIFCインポートは、以下のモデルビュー定義をサポートしています。
Coordination Viewは、buildingSMART Internationalによって開発された最初のモデルビュー定義で、現在最も広く使用されているIFCスキームのビューです。Coordination Viewの主な目的は、建築、構造設計、および建築設備(機械設備)の部門間でBIM(ビルディングインフォメーションモデル)を共有できるようにすることです。これには、部門間でのデザイン情報の調整が必要となる空間構造、建築、および建築設備要素の定義が含まれます。BIMは、ArchiCADでサポートされています。2013年9月に、ArchiCADは最新バージョンの「IFC 2×3 Coordination View 2.0」のインポートおよびエクスポート機能に関して認定を受けました。
Coordination View(表面形状)は、Coordination Viewの簡易化された発行形式(つまりサブセット)です。この形式は、表示(全てのIFCビューワがこの形式をサポートしているため)、デザイン調整、デザイン時の干渉回避、および干渉チェックに適しています。「Coordination View(表面形状)」は、全ての要素がそのBREP(境界表現)形状でエクスポートされることを意味します。この方法は、要素の実際の形状をその特殊な断面、接続、およびソリッド編集と一緒に再現する方法に似ています(ただし、要素のパラメータは失われ、インポートしたIFCファイルのBREP要素は編集不可能な要素に変換されます)。
注記:前のバージョンでは、Coordination View(表面形状)は簡易ビュー(BREPのみ)と呼ばれていました。
ベーシック FM ハンドオーバービューとは、Coordination View の拡張バージョンで(buildingSMARTが開発)、設備管理情報の受け渡しが可能になるよう、デザインアプリケーションが必要とする一般情報を表示するものです。ベーシックFMハンドオーバービューが扱う基本領域は、要約すると、 施設のシステムの配置情報および技術情報に関した、空間配置と設備のリストになります。技術的には、ベーシックFMハンドオーバービューは、上述のCoordination Viewに加えて、下記の必要機能を備えています。家具および設備コンポーネントをスペースに割り当てる機能(スペース閉じ込め、IFCシステム)、スペースのゾーンへの割り当て(IFCゾーン)、クラスのスペースおよび構成要素への割り当て(分類参照)、製造業者ベースプロパティの構成要素への割り当て(標準およびカスタムIFCプロパティ)、ドアと窓のスペースへの割り当て(スペース境界)、構成要素のタイプ情報の割り当て(IFC製品タイプ)、全てのプロジェクト構成要素と空間構造の基本数量のエクスポート。MVDは、buildingSMARTおよびその他の組織により定義された各種プロジェクトで必要になります。一例として、COBie(Construction-Operations Building information exchange)が挙げられます。設備管理情報の受け渡しで使われる仕様です。形状モデル情報ではなく、ビルディングモデル情報のサブセット受け渡し用の表計算ソフトデータ形式になります。ArchiCADのBIM-モデルとIFCデータ交換機能によりデータ出力をします。データは、無料あるいは商用版の変換プログラムによって、COBieドキュメントに簡単に変換できます。
他にもいくつかのモデルビュー定義(一般的にはCoordination Viewの拡張バージョン)が、buildingSMART International以外の組織や開発チームで指定されています。一例として、General Services Administration:米国連邦調達庁(米国GSA)、Statsbygg:国有建造物管理局(ノルウェー)およびSenate Properties社(フィンランド)がサポート/要件とするConcept Design BIM 2010モデルビュー定義が挙げられます。その他のMVDは、Coordination View標準のデータに加えてIFCデータを提供するためのプログラムを必要とします。このような追加データとして、分類参照、スペース占有者、アクター、システムと時系列スケジュール割り当て、および特殊なプロパティセットとプロパティがあります。ArchiCADのIFCインターフェイスには、これらのデータタイプを定義、エクスポート、およびインポートする機能が装備されています。そのため、ユーザーは、例えば、GSA固有の分類を満たすことができます。GSA固有の分類は、OmniClassやStatsbyggおよびSenate Properties社の規則に従っています。
全てのモデルビュー定義は、以下に示す追加の交換条件をサポートするアドオンのモデルビュー定義によって拡張できます。
Quantity Take-offアドオンビューは、全ての空間および建築物要素の基準数量を転送する機能を追加します。
Space Boundaryアドオンビューは、建築物要素を空間関係に追加して、モデルの熱およびエネルギー分析をサポートします。
2D Annotationアドオンビューは、追加の2D要素表示と建築モデルの注釈の交換をサポートします。
ArchiCADは、これらの追加のデータタイプを全てサポートしています。
IFCトランスレータについては、「エクスポートオプション」を参照してください。