分散インストール

by Tatsuro Kawai · 最終更新日: 2016年12月30日

ARCHICAD 15のホットフィックス4プレビューから、分散インストールも利用できるようになりました。詳細については、こちらをご覧ください。http://www.graphisoft.com/downloads/archicad/updates/DeployedInstallationOfHotfixes-JPN.html


PSEXECによる分散インストールパッケージ

会社や大学のコンピュータ室でクライアントコンピュータを日常的に使用するユーザーの大半は、管理者権限を持っていません。そのため、CAD管理者や研究室管理者がインストールパッケージを実行して、各コンピュータに手動でパッケージをインストールする必要があります。この問題を打開するために利用できるPsExec.exeアプリケーションは、こちらのサイトからダウンロードいただけます:http://technet.microsoft.com/en-us/sysinternals/bb897553

• 上記の場所からPsToolsをダウンロードします。

• リモートインストール手順を実行するコンピュータのフォルダに、zipファイルの内容を配置します。

• 同じフォルダにインストーラパッケージを配置します。

• 次のスクリプトを入力して、同じフォルダにバッチファイル(例:install.bat)を作成します。

  • psexec COMPUTERNAME -accepteula -u DOMAINNAMEUSERNAME -p PASSWORD -c “PACKAGENAME”

• このスクリプトのそれぞれ次の箇所を、記載のように置き換えます:

  • COMPUTERNAMEに、ARCHICADのインストール先のリモートコンピュータの実際の名前を指定します。
  • DOMAINNAMEUSERNAMEに、インストール先のリモートコンピュータの管理者権限を持つユーザーの名前を指定します。
  • PASSWORDに、上記のユーザーのパスワードを指定します。
  • PACKAGENAMEに、インストーラパッケージの名前を指定します。パッケージ名にスペースが含まれる場合は、引用符が必要です。

• 複数のインストール先コンピュータに一回でパッケージをインストールする場合は、COMPUTERNAME1,COMPUTERNAME2を使用して、COMPUTERNAMEを実際のコンピュータ名に置き換えます。

• このコンピュータでinstall.batを実行します。その結果、コンピュータでpsexecが実行されます。インストーラパッケージが自動的に全ての宛先コンピュータに転送され、そこでスクリプトに指定されたユーザー(”DOMAINNAMEUSERNAME”)の権限を使用してパッケージが実行されます。

• 宛先コンピュータがWindows XP 64ビット版搭載の場合は、PsExec.exeが動作しない可能性があることに注意してください。


SCCMによる分散

この分散方法では、サーバー(2003または2008)上に機能するSCCMシステムが必要です。また、クライアントコンピュータには機能するConfiguration Managerがなければなりません。

ソフトウェア配布パッケージの作成

  • 注記: これは、インストールパッケージの作成と同じではありません。この段階ではインストールパッケージはすでに作成されており、これをSCCMでソースとして使用します。

Windows Serverにフォルダを作成し、すでに作成したインストールパッケージを配置します。このデモの場合は、C:/SCCM_packages/ArchiCADフォルダになります。

フォルダ内にパッケージを配置します。

Windows Serverで、Microsoft Systems CenterからConfiguration Managerコンソールを起動します。

[Site Database][Computer Management][Software Distribution]をクリックします。

ClickOnSoftDistPackages.png

パッケージを右クリックして、[New][package]を選択します。

表示されるウィザードで、パッケージを識別しやすい名前をテキストフィールドに入力します。

NewPackageWizard.png

ウィザードの2番目のページで、下記のスクリーンキャプチャに示されるように変更を行います。

NewPackageSetPath.png

このタブでは、さらに2つの設定を行います(環境設定に従って、スケジュールの間隔を設定します)。

TwoMoreSettings.png

[Data Access]タブで、次のスクリーンキャプチャに示すように設定します。

DataAccessSettings.png

[Distribution Settings]で、パッケージの優先度を[High]に設定します。

DistributionSettings.png

[Reporting]タブはデフォルトのままにします。

パッケージのクラスとインスタンスの権限に対して、[Security]の権限を設定します。

これで、ソフトウェア配布パッケージの作成は完了しました。後は、[次へ]をさらに2回クリックするだけです。

パッケージ用のプログラムを作成

Configuration Managerコンソールで、新しく追加されたパッケージを展開して[Program]を右クリックし、オプションのリストから[New][Program]を選択します。

CreateNewProgram.png

表示されたダイアログで、次のスクリーンキャプチャに従ってフィールドを設定します。

NewProgram_General.png

[Requirements]タブで、ARCHICADの要件に合わせてOSを設定します。

[Environment]タブは、次のスクリーンキャプチャのように設定します。

NewProgram_Environment.png

[Advanced]タブの設定は、デフォルトのままにします。

NewProgram_Advanced.png

次のタブもデフォルトのままにします。

NewProgram_WinInst.png

[MOM Maintenance]タブでは、[Generate Operations Manager alert if this program fails]チェックボックスに印をつけます。

NewProgram_MOMMaintenance.png

その他のタブでは[Next]をクリックします。

パッケージアドバタイズメントの作成

[Site Database][Computer Management][Software Distribution][Advertisement]から[Advertisements]を右クリックし、[New Advertisement]を選択します。

AdvertisementNewClick.png

次のスクリーンキャプチャに示すように、[General]タブをクリックします。

NewAdvert_General.png

ここで[Next]をクリックすると警告メッセージが表示されるので、[Yes]を押します。

NewAdvert_warning.png

[Schedule]タブで[Priority][High]に設定して、スクリーンキャプチャに示すボタンをクリックします。

NewAdvert_Schedule.png

表示されるダイアログでチェックボックスに印をつけて、スクリーンキャプチャに示すようにプルダウンフィールドを設定します。

AssignmentSchedule.png

希望するとおりに[Distribution Points]タブを設定します。スクリーンキャプチャでは、プログラムを配布ポイント(サーバー)から実行するよう設定されています。ただし、プログラムをダウンロードしてローカルでの実行を選択することもできます。

NewAdvert_DistrPoint2.png

スクリーンキャプチャに示すように、[Interactions]タブを設定します。

NewAdvert_Interaction.png

[Security]タブでセキュリティ設定を確認します。

その他のタブでは[Next]をクリックします。

配布ポイントの作成

Configuration Managerコンソール[Site Database][Computer Management][Software Distribution][Packages]をクリックして

すでに作成したパッケージを展開し、[Distribution Points]を右クリックしてから[New Distribution Point]を選択します。

NewDistrPoint.png

このダイアログで入力する必要があるのは、[Copy Package]タブ1つのみです。チェックボックスに印を付ける必要があります。

NewDistrPoint_CopyPackage.png

配布ポイントのアップデート

Configuration Managerコンソール[Site Database][Computer Management][Software Distribution][Packages]をクリックして

すでに作成したパッケージを展開し、[Distribution Points]を右クリックしてから[Update Distribution Point]を選択します。

UpdateDistrPoints.png

表示されるダイアログで[Yes]をクリックします。

インストール自体

[Yes]をクリックすると、インストールする新しいパッケージがあるかどうかを、クライアントコンピュータがサーバーに対して確認します。これが発生すると、パッケージがあることを通知するメッセージがクライアントコンピュータのトレイに表示されます。ここで、コンピュータを操作してインストールを手動で開始することができます。操作を行わなくても、セットアップ時間が経過するとインストールが開始されます。

クライアントコンピュータでのテストのために、Configuration Managerでパッケージがあるかどうかを直ちに確認することができます。これにより、クライアント自体がこれを行うのを待機する必要がありません。これを行うには、[コントロールパネル] → [Configuration Manager]に移動します。そこで[Actions]と呼ばれるタブに移動して、[Machine Policy Retrieval and Evaluation Cycle][User Policy Retrieval and Evaluation Cycle]アクションを初期化します。

InitiateAction.png

このポイントでのインストールは、インストールプロセス中にプログレスバーが表示されていなくても、無人で実行されます。

ProgressBar.png